きょぼくのせい
巨木の精
国内
未確認生物
- どんな話か
- 長者が霊木の栢を切り倒した祟りで一家が魔性に奪われ、弓の名人が妖怪退治に挑んだという伝説。
- 細部
- 孝徳天皇の御代、白雉の年号のころに草壁春里という裕福な長者が暮らしていたという。屋敷は広壮を極め、まるでこの世の浄土のような暮らしぶりであったと伝わる。ところがこの長者は自らの権勢を頼み、串川の上流に生えていた無数の枝を広げる栢の霊木を伐り倒してしまう。すると巨木の祟りとみられる出来事が次々に起こり、一家はことごとく魔性のものに連れ去られてしまった。筑後国草野の庄に住む弓の名手、草野太郎衛門は狩りの途中でただひとり残された長者の末娘玉姫と出会い、事情を聞いて妖怪を討つ覚悟を固める。矢を放って魔性に立ち向かうと、たちまち雷鳴が轟いて空は暗く覆われ、激しい豪雨とともに近くの小川が一気に溢れ出したという。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』所収、須田元一郎「九州北部の伝説玩具」に記録がある。
- 地域
- 大分県日田市
- 年代
- 飛鳥時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ