くすのき
楠
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 法明寺の千年の楠が怪光を放ち天皇を病気にしたが、行基が観音像を刻み安置すると平癒したという。
- 細部
- 法明寺にあった樹齢千年を数える楠の大木が、あるとき怪しい光を放つようになり、それが原因で天皇が病に倒れるという出来事があったという。事態を憂慮した朝廷は陰陽博士に占わせ、その結果に従って行基がこの地に赴くこととなった。行基は七体の観音像を刻み、これを安置したところ、程なくして天皇の病はすっかり癒えたと伝えられている。巨木がもたらす怪異な光という現象と、仏教的な鎮めの儀礼とが組み合わさることで解決に至る、寺院創建にまつわる由緒譚のひとつである。
- 広まり方
- 『民具マンスリー』2001年掲載、大嶋善孝「絵や彫刻が悪戯をする話」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 奈良時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ