くるいじに
狂い死
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 堕胎薬で財を成した京の女医が病を得て、嬰児たちに脳を噛まれる幻に苦しみながら罪を告げて息絶えたという。
- 細部
- 白牡丹と呼ばれた京の女医は、堕胎に使う薬を売りさばくことで富を築いていたが、あるとき病に倒れてしまう。すると脳が激しくうずき頭がひどく腫れ上がり、数百人分の嬰児が自分の頭にかじりついていると口走るようになった。これは自分が毒薬で胎児の命を奪い続けてきた報いに違いないと悟った女医は、長年かけて集めてきた医術の書物をすべて焼き捨て、後の世に伝えることを自ら断ったうえで、犯した罪を詫びる言葉を残して息を引き取ったという。
- 広まり方
- 1977年の『日本随筆大成』第三期に収める天野信景「塩尻」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ