くろくも
黒雲
国内
未確認生物
- どんな話か
- 尼の葬式で現れた黒雲から何かが棺桶を抱えて空へ去り、白衣の袖だけが木に残ったという約300年前の言い伝え。
- 細部
- 高山市に伝わる話で、今からおよそ300年ほど前のこととされる。ある庵の庵主を務めていた尼が亡くなり、葬式が営まれていたときのことである。西の空に掌ほどの大きさの雲が現れたかと思うと、それは見る間に広がっていき、やがて尼の入った棺桶をすっぽりと覆ってしまった。すると雲の中から得体の知れない何かが現れ、棺桶を抱えたままそのまま空へと去っていってしまったという。人々はあちこちを探し回ったが、見つかったのは木の枝に引っかかっていた尼の白い衣の袖だけだったと伝えられている。
- 広まり方
- 1935年の『ひだびと』所収、惰仙窟「岩瀧のむかし話」に記録がある。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ