くろいこ
黒い子
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 利口な人が死んだ際に背中へ文字を書くと、次の代に黒いあざを持つ子が生まれ、産湯でこすれば消えるという。
- 細部
- 富士吉田市向原には、生まれ変わりの証としてのあざにまつわる言い伝えがある。利口だった人が亡くなったとき、その人の背中に文字を書きつけておくと、次に生まれてくる赤ん坊の背中に、同じように黒いあざが浮かび上がるのだという。これは書きつけた文字がそのまま生まれ変わりの体に写し取られたものと考えられていた。もしこのあざを残したくない場合には、赤ん坊に産湯を使わせる際、背中を丁寧にこすってやれば消えるとされている。文字を書くという行為と、こすって消すという行為が対になっており、生と死のつながりを人の手で調整できるという考え方が読み取れる。
- 広まり方
- 1983年の『向原の民俗(上)』(山梨県富士吉田市、都留文科大学民俗学研究会)人の一生・葬制墓制の項に記録されている。
- 地域
- 山梨県富士吉田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ