くりのき
栗の木
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山中の栗の大木は山の神を祀る御神体で、伐ろうとした弥兵衛は木から現れた童に投げ飛ばされたという。
- 細部
- 山中に立つ一本の大きな栗の木は山の神が宿る御神体とされ、たとえ切り倒しても独りでに起き上がるといわれていた。ある日、弥兵衛という男がこの木に斧を入れようとしたところ、まず幹から血が噴き出し、続いて木の内側から五、六歳ほどの子供が姿を現した。その子供は髪を振り乱した異様な姿で激しく怒り、弥兵衛を投げ飛ばして、二度と栗の木を切らないよう告げたと伝わる。樹木そのものが神の依り代であり、危害を加えようとする者には子供の姿を借りて直接応じるという、山の神信仰の生々しい一例といえる。
- 広まり方
- 『日本民俗学』1990年掲載のクリスティナ・カミニスカ「民俗学の立場からみる樹木-生活活動の複合的展開とその社会的意味-」に記録が残る。
- 地域
- 秋田県秋田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ