なげぶちのくも
投げ渕のクモ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 投げ渕で一休みした塩売りの足にクモが糸をかけたが、気づいて木の切り株に付け替え、難を逃れたという。
- 細部
- 香川県まんのう町に伝わる話である。ある塩売りが、投げ渕のほとりでひと休みしていたときのことである。頭上の木の枝から一匹の大きなクモが糸を伝って下りてきた。そのクモは眠っているとみせかけた塩売りの足の親指に、そっと糸をかけはじめた。よく見ると、その糸はもう一方の端が渕の底のほうにも伸びているようであった。塩売りは寝たふりを続けながら、密かに親指にかかった糸を近くの木の切り株にかけ替えておいた。やがてクモは糸をたぐるようにして渕の底へと下りていったが、次の瞬間、ものすごい音とともに、身代わりとなった切り株のほうが渕の中へ一気に引きずり込まれていったという。
- 広まり方
- 1985年の『香川県史 民俗』第二章第十節四、北條令子「山の妖怪」に記録がある。
- 地域
- 香川県まんのう町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ