はなまきのあみがさにいとをかけるくも
花巻の編笠に糸を掛ける蜘蛛
国内
未確認生物
- どんな話か
- 淵で釣りをしていた男が見た、編笠と水面を往復して糸を掛ける蜘蛛の怪異と、それに引き込まれた柳の話。
- 細部
- ある男が淵のほとりで釣りをしていると、一匹の蜘蛛が自分のかぶった編笠と淵の水面との間を何度も往復しながら、糸をせっせと掛けているのに気づいた。不審に思った男はその糸をそっと近くの橋の柳の木に移しかえておいた。すると水中から夥しい数の声が響き渡り、糸をかけられた柳の木はそのまま淵の中へずるずると引き込まれていったという。蜘蛛の正体を明かさぬまま、その不気味な力だけを伝える話である。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』掲載、中道等「奥羽巡杖記」に記録がある。
- 地域
- 岩手県花巻市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ