ぐじょうのくもぶちへきりかぶをひくくも
郡上の蜘蛛淵へ切り株を引く蜘蛛
国内
未確認生物
- どんな話か
- 蜘蛛淵で釣りをしていた人の足に蜘蛛が糸を掛け、外して切り株に付け替えると、代わりに切り株が淵へ引き込まれたという話。
- 細部
- 蜘蛛淵という淵に釣りに出かけた人が、釣りをしていると淵の中から蜘蛛が這い出してきて、その人の足に糸をかけてきた。不審に思ってその糸を足から外し、近くにあった切り株に掛け直しておいたところ、蜘蛛は気づかずそのまま糸を引っ張り続け、やがて切り株ごと淵の中へずるずると引き込まれていった。淵の中からは蜘蛛が笑っている声が聞こえたという。人を沼や淵に引きずり込もうとする怪異が、機転によって回避されたという典型的な話型である。淵の底に棲む主が糸を武器に人を狙うという、蜘蛛淵ならではの言い伝えといえる。
- 広まり方
- 1979年刊『和良の民俗―岐阜県郡上郡和良村―』の「九 口承文芸」(東洋大学民俗研究会)に記録されている。
- 地域
- 岐阜県郡上市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ