くじら
鯨
国内
未確認生物
- どんな話か
- 漁師の夢枕に鯨が現れ、参詣のため沖を通るので見逃してほしいと頼み、見分けの目印になる体の紋の位置まで教えたという話。
- 細部
- 西海市に伝わる話で、ある漁師の夢の中に一頭の鯨が現れた。鯨は、自分は神仏への参詣のためにこの沖を通るだけなので、どうか捕らえないでほしいと人間の言葉で頼んだという。さらにその鯨は、自分の体のどの部分に見分けの目印となる紋があるかまで漁師に教え、間違って自分を仕留めることのないよう念を押したと伝わる。鯨組と呼ばれる組織的な捕鯨が盛んだった土地柄、獲る対象である鯨の側から人に語りかけ命乞いをするという筋立てには、生業として鯨を捕り続けることへの漁師たちの複雑な思いが映し出されているとも読み取れる。
- 広まり方
- 1933年の『旅と伝説』所収、櫻田勝徳「鯨と鯨組」に記録がある。
- 地域
- 長崎県西海市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ