くじらのたたり
鯨の祟り
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 腹に子を宿した鯨が浜辺に打ち上げられ、供養を怠れば祟りで不漁が続くと恐れられたため、寺の境内に子鯨を葬って石碑を建てたという話である。
- 細部
- 妊娠していた鯨が浜辺に打ち上げられるということがあった。海の恵みをもたらす鯨をそのままにして供養を怠れば、祟りによって不漁が続いてしまうと土地の人々は恐れた。そこで胎内にあった子鯨を丁重に取り出し、寺の境内に埋葬したうえで石碑を建てて弔ったという。海からもたらされた命を粗末にすれば漁全体に災いが及ぶという考え方が、供養という具体的な行為に結びついている。
- 広まり方
- 1996年刊『日本常民文化紀要』所収、松崎憲三「寄り鯨の処置をめぐって」に記録がある。
- 地域
- 宮崎県日南市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ