よこはまのかぜにひらいするくだぎつね
横浜の風に飛来する管狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 風に乗って飛来し病人へ入り込むという極小の狐で、行者が管に入れて養うとも語られた。
- 細部
- 起こりは殺生石の破裂に求められる。渡来した金色の獣が野州の原で石となり、僧が法をかけると石は割れて姿なき狐が空へ散り、各地で人に取り憑くようになったという。憑かれた者は大食しながら身体が細っていく。侵入の経路も語られ、風が起これば飛んできて、鶏が騒ぎ立てる頃合いに病人の身体へ入り込むとされた。養い手の側の話もあり、竹の管で飼えば初めは物事をよく言い当てて役立つが、殖えて手に余ると病人へ差し向けられる。落とす作法は七か所の墓石を欠いて紙に包み携えること。狐憑きが出た年は方々の墓石が割れたとも言われた。一軒で四人が同時に憑かれ、講では手に負えず行を積んだ先達がようやく鎮めた例も伝わる。
- 広まり方
- 大谷忠雄が『民俗』1962年「伝説二題」と1964年「憑きもの資料」、『あしなか』1982年「狐憑きと先達」に書き留めた聞き書きである。
- 地域
- 神奈川県横浜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ