よこはまのせっしょうせきからちるくだぎつね
横浜の殺生石から散る管狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 竹筒に飼われるほど小さな憑き物の狐で、殺生石が砕けて散った無数の分身だと語られる。
- 細部
- この地で人に取り憑くものといえばまずこの狐が挙がる。大陸から渡って正体を暴かれた九尾の獣が那須野で石と化し、その石へ法力が加えられて裂けたとき、目に映らないほど微細な狐が空へ幾千と舞い上がり列島の隅々へ散ったのが起こりだとされる。取り憑かれた者は何人分もの膳を平らげながら痩せ細ってゆく。落とすには行者の力を借りるが、憑けた張本人が行者だったという話も残る。富士講の拝み手が体表の膨らみを追って畳針を突き立てた例や、七つの墓石を欠き取って半紙に包み持つ手立ても伝わる。奉公先から授かった開けてはならぬ箱を家人が開けたために狐が逃げ出したという由来譚もある。
- 広まり方
- 1977年刊『神奈川県史 各論編5 民俗』第六編信仰生活の俗信の章(神奈川県企画調査部県史編集室)に、緑区・港北区・神奈川区の聞き取りとして収められている。
- 地域
- 神奈川県横浜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ