まつもとのとみをもたらすくだぎつね
松本の富をもたらす管狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 細い管に納めて伏見から迎える小さな狐で、飼えば富むが増えて人に憑くと恐れられた。
- 細部
- この狐は伏見稲荷から請けてくるものとされ、三、四寸ほどの管に入れて運ばれる。家に着いてもそのまま管に納めたまま飼い、たっぷり食べ物を与えるのだが、出してくれとしきりに願うので、どの飼い主も結局は外へ出してしまうという。管を離れた狐は鼠の子のように増え、一部は家を逃げ出して誰彼かまわず憑くようになる。憑かれた家は富むといい、商いの家では仕入れのとき分銅の下にぶら下がって目方を増し、売るときは荷の下について重く見せると語られた。波多の松原を越えようとした小学校の教員が急に憑かれ、松の木の上で行き先を考えていたと口走った例もある。憑かれるのは男より女、なかでも神経の細い者が多いといわれた。
- 広まり方
- 1913年の『郷土研究』に載る窪田空穂「管狐の事」に三つの話が記されている。
- 地域
- 長野県松本市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ