まつかわのとみをよぶくだ
松川の富を呼ぶクダ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 鼠に似た憑きもので、飼えば富をもたらすが、病の原因ともされ行者に封じられた。
- 細部
- 旧生田村の聞き書きでは、クダは鼠に似た小さな獣とされる。1916年ごろに熱病が流行った際、病人が、大鹿から来たクダのしわざだと口走ったため、飯田から行者を招いて封じてもらい、水神の社に祀った。秋の大祭では藁のツツッコに赤飯を詰めて供えるという。一方で、よその村から買い求めた箪笥の中にクダが入っていて、そのまま飼っている者がいるとも語られた。クダを飼えば金が鼠算式に殖え、飯櫃を叩けば寄ってくるという。手放すときは行者が箱に集めて天竜川まで背負っていき、水に入って箱を流し、自分は水をくぐって出てくるという手順が伝えられていた。
- 広まり方
- 1970年刊『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会による長野県下伊那郡松川町旧生田村の報告に三例が並ぶ。
- 地域
- 長野県松川町
- 年代
- 大正
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ