いなのしんるいわたりのくだ
伊那の親類渡りのクダ
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 人に憑いて狐じみた振る舞いをさせ、親類筋へ次々と移っていくと恐れられた憑き物。
- 細部
- 憑かれた者は目が据わって奇妙なことを口にし、狐の真似をして油揚げを欲しがり、失せ物のありかを言い当てたりもしたという。橋の下あたりでぐうぐうと鳴いているとも語られた。落とすには乾かした唐辛子を火にくべ、当人を布団でくるんだり縄で縛ったりし、大勢で声を張り上げて追い立てた。親類が寄って経を読むこともあった。憑かれた状態は狐に化かされたときと同じようになると説明され、身内のあいだを移り歩くとも恐れられていた。
- 広まり方
- 1988年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 仕事と行事』のつきもの項と、1989年刊の『ことばと伝承』のきつねの話による。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ