なんぶちょうのくちよせにおりたまご
南部町の口寄せに降りた孫
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 急な病で孫を亡くした人が、口寄せのイチに頼んで霊を呼び出してもらったところ、孫は喜んでいる様子だったという体験談。
- 細部
- 明治二十九年生まれのある女性が語ったところによると、昔、急性の脳膜炎によって幼い孫を亡くした人がいたという。深い悲しみに沈んだその人は、口寄せを行うイチと呼ばれる者のもとを訪ね、亡くなった孫の霊を呼び出してもらった。すると降りてきた孫の霊は、悲しむふうもなくむしろ喜んでいる様子だったといい、それを聞いた家族は多少なりとも心を慰められたのだという。死者の思いを言葉として受け取れる口寄せは、遺された者にとって大切な機会だったことがうかがえる。
- 広まり方
- 2003年の『山梨県史』第一編第五章第四節、山田厳子「他所と媒介する人」の項に記録がある。
- 地域
- 山梨県南部町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ