くち
クチ
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 火の神の前で唱える女性の呪言や、博労が発する強い呪力など、徳之島に伝わるクチ(呪言)の恐ろしさ。
- 細部
- 人に呪いの言葉をかける「口入れ」ができるのは女性に多いとされ、これは女性が家の火の神を祀っているためだと考えられている。女性のクチ(呪言)は火の神の前に立ったときにこそ発揮されるものとされ、火ばしで地炉(ジル)の灰をつつきながら小言(ヌレゴト)を口にすると、言われた相手に神罰が下るのだという。また、家畜を売り買いする博労が座っていた場所に座ると頭が痛くなることがあるが、これは博労のクチが強いためだといい、博労に逆らわないほうがよいとされる。値段の駆け引きで相手を怒らせたりすると、飼っている牛にクチを入れられてしまうこともあるという。
- 広まり方
- 1977年の『人類科学』掲載、鎌田久子「奄美諸島の憑依現象」に記録されている。
- 地域
- 鹿児島県徳之島町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ