こうりんさま
火鈴さま
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 火鈴さまの巡拝僧に道で出会うことは禁じられ、僧の目には今年死ぬ者や火難に遭う家が映るとされる神事にまつわる言い伝え。
- 細部
火鈴さまと呼ばれる巡拝を行う僧に、道でうっかり出くわすことは固く禁じられていたという。巡拝の間、家々では灯りを消して息をひそめ、僧が通り過ぎるのをただ静かに見送るのがならわしであった。この僧の目には、その年のうちに死を迎える者や、火難に見舞われる家の姿が映るのだといわれているが、見えたことは決して口外してはならないとされる。死者の霊が寄り付くとされる雄島では、この読経の最中に、その年のうちに亡くなる運命の者が僧の袖にすがりついてくることもあるのだという。
この火鈴の由来については、円通院の山門にある防火石という二つの石にまつわる話が伝えられている。昔、この石が真っ赤に焼けているのを見つけた僧が水を注いでやったところ、遠く唐土の径山寺で火事を防ぐことができたのだという。その礼として径山寺から贈られたのが、この火鈴であったと語り継がれている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』祭祀に関する瑞巌寺の火鈴さまの項に記録がある。
- 地域
- 宮城県松島町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ