こすいのぬし
湖水の主
国内
未確認生物
- どんな話か
- 湖の主の連れ合いである緋鯉を食べた網元一家は病に倒れ、供養で治るも主人だけは許されなかった。
- 細部
郡山市湖南町に伝わる話では、あるとき湖水が氾濫して大量の鯉が上がってきたことがあった。その中には特に大きな緋鯉が一匹まじっていたが、網元の一家はこれを捕まえて食べてしまう。すると次々と家の者が病気になり始めた。祈祷師に祈ってもらうと、これは食べられた鯉の霊の祟りだとわかり、供養をして恨みを解くよう頼んだところ、家の者たちはやがて全快した。しかし網元の主人だけは、その後湖水に舟をこぎ出したまま、いつまでたっても戻ってこなかった。
捜しに出た者が湖水の真ん中まで行ってみると、主人は泡を吹いて倒れていたという。食べられた大きな緋鯉は実は湖水の主の連れ合いであり、家族は許しても主人だけはどうしても許せなかったのだと伝えられている。
- 広まり方
- 1970年の『猪苗代湖南の民俗:福島県郡山市湖南町三代』所収、東京女子大学史学科郷土調査団の口承文芸(昔話)の記録による。
- 地域
- 福島県郡山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ