こしょう
古松
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 宿河原村の山上にあった老松が枯れたのち、その枝を薪にした若者たちが次々と熱を出したという話。
- 細部
- 武蔵国橘樹郡の宿河原村では、山の頂に立つ一本の松が長く土地の目印になっていた。天保三年より前に自然と立ち枯れてしまい、村の者は残念がっていたという。ところが春先、近所の若い衆が枯れた枝を持ち帰って燃やしたところ、関わった者がそろって高い熱を出した。皆おそれをなして散らばった枝をすべて拾い集め、もとの枯木のもとへ返して詫びを述べたところ、熱はほどなく引いたと伝えられる。枯れてなお木そのものに力が残ると考えられていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 1974年刊の『日本随筆大成第二期』所収、滝沢馬琴『兎園小説拾遺』に記録がある。
- 地域
- 神奈川県川崎市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ