うえだのおをきられなくこい
上田の尾を切られ泣く鯉
国内
未確認生物
- どんな話か
- 尾を切られた池の主が泣き、その家は絶えたといい、別の社では鯉が片目を村人に譲った。
- 細部
- 五、六百年ほど前、ある百姓が用水池の主とされる鯉を捕らえ、その尾を切り落として池へ投げ捨てた。鯉は嘆き悲しんで老松の陰で泣いたといい、まもなくその家は病に襲われて絶えてしまった。今もその声が聞こえるという。もう一つは社の池の話で、そこに棲む鯉はどれも片方の目が潰れている。かつて村に眼病が広まったとき、神が人々の願いを聞き入れ、池の鯉の目を一つずつ取って村人に与えたからだと説明される。主を傷つけた報いと、身を削って人を救う神の使いという、対照的な二つの語りが同じ魚をめぐって残っている。
- 広まり方
- 1931年と1932年の『民俗学』に載る小泉清見「長野県伝説集」に記録がある。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ