こふんのぬしのれい
古墳の主の霊
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 古墳を掘り起こしていたところ、近隣住民の母に主の霊が取り憑いて言葉を発し、恐れをなして埋め戻したという。
- 細部
- 大塚長野に伝わる話では、ある人物が古い墳墓を掘り返す作業を進めていたところ、思いがけない出来事が起こった。近所に住む者の母親に、その古墳に葬られていた主とおぼしき霊が取り憑き、本人とは思えない言葉を口走り始めたのである。この様子を目の当たりにした人々はすっかり恐ろしくなり、掘り進めていた作業を中断して、せっかく開けた墳墓を元どおりに埋め戻すことにした。古い墓所をみだりに暴くことへの畏れが、当時の人々の間に根強くあったことをうかがわせる話である。
- 広まり方
- 1933年の『ドルメン』所収、小川五郎「防長伝説民譚集一」に記録がある。
- 地域
- 山口県山口市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ