すいがいをつげたこえ
水害を告げた声
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 山で警告の声を聞き流した人夫たちが大水に呑まれ、沼の蛇の仕業と語られた。
- 細部
- 江戸のころ、尾張藩は与川の山から毎年材木を伐り出していた。ある年、山に入っていた人夫たちの耳に、早く立ち去らなければ大水が出ると告げる声が届いた。誰も本気にせず作業を続けていたところ、まもなく実際に大水が押し寄せ、多くの命が失われたという。犠牲者を弔うため地蔵が祀られた。この災害は、イケジキと呼ばれる場所の沼に棲んでいた蛇が抜け出そうとして起こしたものだと説明されている。
- 広まり方
- 1990年刊『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承の伝説、川の伝説の項に載る。
- 地域
- 長野県南木曽町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ