とおかまちのいなりきつねおとし
十日町の稲荷狐落とし
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 大正時代、稲荷を粗末にしたことが原因とされる狐憑きの男が現れ、法印のお祓いや南蛮いぶしの煙で狐を落とす儀礼が行われたという。
- 細部
- 大正時代のこと、村にキツネツキと呼ばれる男がいた。祭ってあったお稲荷様を粗末に扱ったことが原因だとされ、目がすわって顔色は悪く、口にすることも常軌を逸していて、まるで狂人のような有様だったという。それでいて身のこなしは異様に軽く、どこへでも身軽に跳び歩き、隙あらば外へ逃げ出そうとした。重い物をらくらくと持ち上げるなど、常人離れした力も見せたと伝えられる。この男に対しては、法印様がお祓いを行い、いぶり出しの南蛮いぶしで煙を送り込んでキツネオトシを行った。同じ村にはイチコと呼ばれる巫女もおり、この役目を務めることもあったという。
- 広まり方
- 1982年の『新潟県史 資料編22 民俗1』所収、水沢謙一がまとめた動物霊の項に、大正期の事例として二つ記録されている。
- 地域
- 新潟県十日町市
- 年代
- 大正時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ