きつねつき
狐付
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 享保16年、京の茶碗屋の息子が架空の注文を口実に唐人向けの焼き物を作らせたが、正体は狐付きの乱心だったという。
- 細部
- 享保16年の正月、五条建仁寺町の東側に店を構える茶碗屋の息子が、泉州堺の客から唐人御用の焼き物を注文されたと言い出し、実際にその品を作らせてしまう。代金を受け取りに父親が堺まで出向いたところ、先方はそのような注文をした覚えは一切ないと答え、話が食い違っていることが発覚した。驚いた家族が息子を問い詰めてみると、まるで狐が付いたかのような様子で心が乱れており、話す言葉もはっきりしない状態だったという。架空の注文という奇妙な出来事の裏に、狐付きによる乱心があったとされた一件である。
- 広まり方
- 1982年の『続日本随筆大成』別巻に収める本島知辰「月堂見聞集(下)」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ