きつねつき
狐憑
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 出雲市十六島町では、稲荷の狐が憑いた男が読み書きや託宣で村の不正を暴き、風紀が改まったと語られる。
- 細部
- 出雲市十六島町では、二十九歳の男に稲荷の狐が取り憑いたと伝えられる。ふだんは学がないはずのこの男が達者に文字を書くようになったうえ、託宣めいた言葉で村人たちのよからぬ行いを次々と言い当てたため、周囲は大いに恐れをなした。以後、村の中では不正やふしだらな振る舞いが影をひそめ、風紀が引き締まる結果になったのだという。狐が人に取り憑いて隠しごとを暴くという、出雲地方の狐憑き伝承らしい一例である。
- 広まり方
- 1954年の『山陰民俗』に、石塚尊俊が出雲とその周辺の狐持ち・狐神信仰を報告した記事の一事例として記録された。
- 地域
- 島根県出雲市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ