ほうふのけんぞくとなるきつねつき
防府の眷属となる狐憑き
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 大正2年、狐に憑かれた婦人が現れ、悪徳な坊主に使役されていた狐と問答の末、神の眷属とする約束で退散させたという実録。
- 細部
- 大正2年1月、筆者の家にある婦人が狐に取り憑かれた姿で現れた。取り憑いた狐と言葉を交わすと、ある坊主が女から金銭を受け取ってこの狐を使役していること、狐の子が坊主の与えた油揚げを食べてしまった負い目から仕方なく従っていることが分かった。筆者は明治天皇の御影を示して天子に仕える身への害を諫め、憑かれた女性への給養を約束させて狐を退かせたが、数日後婦人は再び現れる。坊主に弓で脅されて再び憑いたのだという。そこで筆者は狐を神の眷属として迎える約束を交わし、立石大明神を通じて吉松稲荷大明神の配下となる許しを得て、ようやく事態は収まった。
- 広まり方
- 1922年の『民族と歴史』に掲載された谷聿修生「狐神及狐憑実験談」に記録がある。
- 地域
- 山口県防府市
- 年代
- 大正時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ