きつねつき
キツネ憑き
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 秩父市では戦時中に狐憑きが多く、うわ言を言うと拝み屋に狐の仕業と告げられ、油揚げと炒り豆を半紙に包んで三本辻に置き送り出す習わしがあったという。
- 細部
- 秩父市には、戦時中に狐が人に取り憑く例が多かったという話が伝わる。高熱を出してうわ言を口にする者が現れると、拝み屋が呼ばれて診てもらい、それは狐が取り憑いているためだと告げられた。取り憑いた狐を送り出す方法として、油揚げと炒り豆を半紙に包み、三つに分かれる辻まで運んで置いてくるということが行われていたという。狐憑きという診立てと、それを鎮めるための具体的なまじないが当時の暮らしに根づいていたことがうかがえる話である。
- 広まり方
- 1979年刊行『日本民俗学』所収、佐藤紀子「関東地方の稲荷信仰と屋敷神」に記録されている。
- 地域
- 埼玉県秩父市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ