あいなんのおやゆびをかくすきつねつき
愛南の親指を隠す狐憑き
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 祈祷でも治らなかった例や、必ず親指を隠すという特徴が語られる狐憑きの伝え。
- 細部
- 南宇和では狐に憑かれた人がいたという話がいくつも聞き取られている。法院に祈祷を頼んだものの、ついに治らなかったという例が伝わる一方、憑かれるのは村内で立場の弱い者ではなかったかという冷静な見立てを語る者もいた。また狐憑き、狸憑きは昔はあったもので、狐に憑かれた人は決まって親指を握り込んで隠すのだ、という身振りの特徴も伝えられている。異常な状態を判別する目印と、その原因を社会的な力関係に求める解釈とが、同じ土地に並んで残っている。
- 広まり方
- 1991年の『常民』に収められた中央大学民俗研究会の愛媛県南宇和郡城辺町調査報告書に、三件の聞き書きとして残る。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ