たつののおえばとおざかるきつねび
辰野の追えば遠ざかる狐火
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜道に現れる怪火で、狐の仕業とされた灯りとして語られた。
- 細部
- この町では、道に出るもののひとつとしてキツネビの名が挙がっている。人家のないはずの野や山際に、点々と灯りが並んで見えたり、追えば遠ざかり離れれば近づいたりする現象を指す呼び名である。街灯のない時代、夜の移動は提灯の明かりだけが頼りで、遠くの光を距離も正体も測れないまま見ることが日常的にあった。その不確かさを狐の悪戯として説明することで、恐れに形と名前を与えていたのだろう。ここでは出没場所のみが短く書き留められている。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の俗信の章、道に出る妖怪の項に載る。
- 地域
- 長野県辰野町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ