よねざわのきつねがみせたししゃのぎょうれつ
米沢の狐が見せた死者の行列
国内
未確認生物
- どんな話か
- 五郎右ェ門家の先代主人が夜道で自分の祖母らしき一団に遭い、死んだと告げられて化かされた話。
- 細部
- 米沢市の五郎右ェ門家に伝わる話によると、当時の主人からさらに二代前にあたる先代が、日暮れのあとに家路をたどっていたところ、提灯をともした五、六人の一団に出会ったという。その先頭に立つ人物の顔を見ると、なんとその家の婆であった。不思議に思い「どこへ行くのか」と尋ねると、一団は「五郎右ェ門の婆が死んだので、茶昆買いに行くところだ」と答えたという。そこで「その五郎右ェ門の婆とはお前ではないか」と問い返すと、先頭の人物は「俺は死んだんだ」とだけ答えたと伝わる。歩いていた本人が同時に死んだ当人でもあるという矛盾した答えは、これがきつねに化かされて見せられた幻だったからだと結論づけられている。
- 広まり方
- 1979年の『置賜の民俗』所収、武田正「口承文芸」に記録がある。
- 地域
- 山形県米沢市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ