やずのきつねかくしときつねつきはらい
八頭の狐隠しと狐憑き祓い
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山へ茅刈りに出た老女が失踪し狐の仕業と噂された話と、狐憑きを祓う小豆飯や祈祷などの風習を伝える。
- 細部
八頭町にはかつて、村の五人ほどで弁当を持って裏山へ茅刈りに出かけた六十歳ほどの女性が、帰り道に姿を消してしまったという出来事が伝わる。村総出で山中を捜索したものの手がかりはなく、弁当に入れていた魚の骨を狐に横取りされて化かされたのだろうと村人たちは噂しあった。結局、遺体が見つかったのはそれから数か月後、村から三里も離れた山奥でのことだったという。この土地には、そうした狐にまつわる出来事とあわせて、取り憑かれた人を正気に戻すための方法も語り継がれている。
小豆飯を桟俵に載せて外へ送り出したり、法者と呼ばれる拝み手に頼んで祈祷させたりするほか、憑かれた家の破風をめがけて鉄砲を撃つとよいという言い伝えもあったが、こうした狐にまつわる話は時代が下るにつれて少なくなっていったという。
- 広まり方
- 『因伯民談』1936年掲載のしのみや生「途中で拾った話」と、1938年掲載の鳥取郷土会「社会心理調査報告(七)」に記録が残る。
- 地域
- 鳥取県八頭町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ