きつね、とうかみ
キツネ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 蕨市に伝わるキツネにまつわる話で、目隠しをして稲荷神を降ろすトウカミの儀式と、キツネに取り憑かれて亡くなったという娘の話が伝えられている。
- 細部
蕨市には、キツネにまつわる二つの話が伝わる。ひとつはトウカミと呼ばれる儀式で、1人が目を隠して幣束を手に持ち中央に座り、周囲の人々が般若心経を唱え続けると、稲荷神がのり移って体中が震えだしたという。のり移った者には夜更けまで質問が寄せられ、人々は田畑の作付けなど自分の暮らしにかかわる大切な事柄を尋ねた。もうひとつは、蕨市のある娘が突然おかしな振る舞いを見せるようになったという話である。
娘の親は、これはキツネが取り憑いたのだと考え、娘を家の中に閉じ込めた。外に出す際には、憑いたキツネを追い払うのだと唱えながら、井戸から汲んだ水を頭から何度も浴びせかけていたという。それでも娘の様子は良くならず、そのまま亡くなってしまったと伝えられている。
- 広まり方
- 1985年刊行の雑誌『西郊民俗』に大島建彦が発表した「朝霞市のカジツキ」に、蕨市の事例として記録されている。
- 地域
- 埼玉県蕨市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ