たびびとをばかすきつね
旅人を化かす狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山中で旅人を化かして道に迷わせたり姿を変えて驚かせたりする狐の伝承で、悪口には仕返しをするともいう。
- 細部
- 若桜の山では、旅人が道を歩いていると急に方角がわからなくなることがあり、これは狐の仕業だとされた。狐は人を化かすとき、美しい娘の姿になって近づいてきたり、あるはずのない立派な屋敷をふいに見せたりするという。夜道で提灯を灯していても、いつの間にか火が消えて蝋燭だけが持ち去られていることがあり、山で手に入れた土産の魚が知らぬ間に消えてしまうのも狐の悪戯と言われた。人前で狐の陰口を叩くと、その夜のうちに寝床のまわりに来て鳴き声をあげ、仕返しをするとも語られている。
- 広まり方
- 1973年の『因幡若桜の民俗―鳥取県八頭郡若桜町栃原・中原・加地―』所収、東京女子大学史学科民俗調査団の報告「六 信仰」に記録がある。
- 地域
- 鳥取県若桜町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ