きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 富家の娘に取り憑いて長患いの末に死なせた話や、油揚げを供えると離れるという対処法など、狐にまつわる話が多く伝わる。
- 細部
- この土地の裕福な家の娘にオーサキや狐が取り憑き、十五年以上も床から離れられないまま病み患った末に亡くなったという話がある。大深山の立石には狐が棲みつき人々をよく化かしたが、憑かれた際にはその立石へ油揚げや天ぷらを供えると離れていったという対処法も語られている。また病人を寝かせるときは狐が出入りできるよう布団を少し開けておく習わしがあり、狐によって命を落とした人の横腹には穴が開き、布団の下は毛だらけになっていたとも伝わる。楢沢では夜に秋刀魚を買って背負って帰る途中で狐に奪われる者が多く、十石峠へ向かう途中では炭焼きの男が山一面の炎を見たものの振り返ると消えており、狐か狢に化かされていたと分かった。夜遊びの帰りに白い布が上から垂れ下がり、逃げようとした先の川に無数の火が灯っていたという体験も、同じく狐の仕業とされている。
- 広まり方
- 1995年刊『伝承文芸』所収、国学院大学民俗文学研究会がまとめた世間話の項に記録がある。
- 地域
- 群馬県上野村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ