うえだのおどるきつねとよみちのばかし
上田の踊る狐と夜道の化かし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 踊る狐を見た者が腹を病むようになり、化かされた者は夜通し山を歩かされたと語られる。
- 細部
- 春先の冷える日に山へ薪を取りに行った者が、帰り道で狐が踊っているのを目にした。家に着くなり腹が激しく痛みだし、三日ほど臥せってようやく治まったが、その後も折にふれて腹を病むようになったという。もう一つは化かされた話で、鰊を買って帰る途中、賑やかな葬列に出くわしてつい見物し、そこから先は家へ向かうつもりが山の方へ導かれてしまった。背負っていた鰊はすっかり食われ、着物はぼろぼろになった姿で見つかったといい、夜通し歩き回って明け方にようやく正気に返ったと語られる。狐を見ること自体が身体の変調を招き、狐に会えば道を失うという二つの型が並んでいる。
- 広まり方
- 1963年の『上田盆地』所収、箱山貴太郎による戸隠の怪の記録と、1979年の『民俗と文献』所収、臼田ゼミナール「上田市室賀地区の口承文芸」に載る。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ