つるのきつねのやまみちまよい
都留の狐の山道迷い
国内
未確認生物
- どんな話か
- 都留の平栗・加畑には人が山道でキツネに化かされ道に迷ったり物を奪われたりする話が数多く伝わっている。
- 細部
都留市平栗・加畑には、キツネに化かされたという世間話が十四件近くも聞き取られており、この地域でとりわけ豊富に語られてきた話型である。ゴシューギの帰りに山のてっぺんまで連れて行かれた話、天神峠や夏狩の山中で道に迷って夜遅くまで見つからなかった話、傘をさしたきれいな娘に化けて何度追いかけても追いつけなかった話、馬の糞をお饅頭と思い込んで拾い帰った話など、化かされ方は多岐にわたる。
子どもをおぶって山道を歩いていたら、つつじの花に夢中になっているうちに子どもの着物が擦り切れていた話や、映画の帰りに前を歩く小さな影に気づき、後ろを振り返って正体を見破ったので難を逃れたという話も残る。なかには、悪さをするキツネを鎌で切ろうとしたところ、実は赤ん坊に化けた姿を切っていて、後で見ると大根が転がっていたという、狐に手玉に取られた顛末を語る込み入った話もある。信濃屋の息子がウノ木の下でキツネにだまされた末に命を落としたという、笑い話では済まない伝えも記録されている。
- 広まり方
- 『民間伝承』1952年掲載、和田正洲「狐の話その他」および『平栗・加畑の民俗 山梨県都留市宝』(都留文科大学民俗学研究会、1985年)の俗信・世間話の章に、あわせて十四件が記録されている。
- 地域
- 山梨県都留市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ