とっとりのきつねのたべものうばい
鳥取の狐の食べ物奪い
国内
未確認生物
- どんな話か
- 気高町にはきつねが人を化かして食べ物を奪ったり山や田へ迷い込ませたりしたという話が数多く伝えられている。
- 細部
鳥取市気高町にはきつねにまつわる話が数多く伝わっている。きつねは夜道で人を欺いて手にした食べ物を奪ったり、田んぼの中を歩かせたりするといい、ある話者の曾祖母は夜遅く家路をたどるうち、なぜか足が重く感じられ、はっと気づいたときには田んぼの中を歩かされており、手にしていた弁当の残りの握り飯までなくなっていたという。馬の池の山に棲むきつねも同様に人を欺いて食べ物を奪ったり、山中へ迷い込ませたりすると語られている。
祭りの帰りに重箱へ詰めておいたご馳走がいつの間にか消えていたのもきつねの仕業とされ、また、きれいな娘に姿を変えて人を山中へ誘い込むともいわれている。ある古老は祭りの帰り道、酒に酔って歩いていたところ何かに後をつけられている気配を覚え、手にしていた折詰めを投げつけたところ、翌朝には中身がすべて散らばって落ちていたという。ほかにも、湯だと思い込まされてそのまま田んぼに入ってしまった人の話も伝えられている。
- 広まり方
- 1994年の『常民』所収、中央大学民俗研究会による鳥取県気高郡気高町の調査報告書に記録がある。
- 地域
- 鳥取県鳥取市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ