とおののきつねばかしここのつのたいけん
遠野の狐化かし九つの体験
国内
未確認生物
- どんな話か
- 化け方や悪戯の手口から人を化かした失敗談まで、遠野で語られる狐にまつわる九つの体験談。
- 細部
- 狐が化けるときには葉に火をつけて体へふりかけたり、木の葉を頭にのせて坊さんの姿になったりするのだという。弁当の卵焼きを狙われた小学生が登校中に姿を消し、二駅も離れた場所で見つかったこともあった。鰯を買った帰りの老人が化かされて盃代わりに魚を次々投げてしまったり、田の残り火の始末中に燃え残りが無数にあるように見せられて走り回らされたりする話も伝わる。山中で大きな川やトンネルに行く手を阻まれたまま一晩中歩かされた老人、産婆として狐の出産を手伝い木の葉のお金を受け取った女、大水に遭ったと思い込まされて魚を失った話のほか、目の前で美しい女に化けて踊っていた狐を鉈で切り殺したという話や、友人の通夜で亡き友に声をかけられた気がしたという体験も語られている。
- 広まり方
- 1982年刊『女性と経験』所収、山口最子「遠野採訪記」や、1985年刊『伝承文芸』の国学院大学民俗文学研究会の記録にまとめられている。
- 地域
- 岩手県遠野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ