たむらのみやこじにつたわるきつねばかし
田村の都路に伝わる狐化かし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 都路町に伝わる、爺さまや若者たちが狐に化かされたというさまざまな逸話を集めた話。
- 細部
都路町には、狐にまつわる化かし話がいくつも伝わっている。狐を馬鹿にして火であぶった爺さまの家では、婆さまがしばらく行方知れずになり、ぼろぼろの姿で氏神様の石の上から帰ってきたことがあった。キノコ採りに出て夜になっても戻らなかった別の爺さまは、翌日炭焼き小屋で見つかり、ぼた餅をごちそうになったのだと語ったという。夜道で同じ場所に何度も出てしまった者は、腰を下ろしてじっくり考えることでようやく正しい道がわかったといい、すれ違った高校生を狐だと勘違いした若者の話も伝わる。
狐を殺そうとした爺さまの家には娘に化けた狐が現れ、婆さまを連れ出して姿を消したこともあった。炭焼きの爺さまに毎日付き添って食べ物をもらって喜んでいた狐もいれば、母狐を殺されたことの仕返しに、その子狐が男を化かして学校の前で眠らせてしまった話もある。蕎麦畑を荒らす狐を見張っていた爺さまが、いつのまにか蕎麦を水と見せられて裸で踏みつけていたという滑稽な逸話も残っている。
- 広まり方
- 1998年刊行『昔話伝説研究』、伊藤龍平「『迷ハシ神型』狐化譚の考察」にまとめられた田村市都路町の伝承による。
- 地域
- 福島県田村市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ