たかやまのきつねつきをおとすごふ
高山の狐憑きを落とすゴフ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 酒呑みが化かされたり、体の弱い人が空中を飛ぶほど強く憑かれたり、夜道で出会った男女に誘われて山奥へ連れて行かれたりする狐の話が伝わる。
- 細部
荘川町や上宝町には狐にまつわる話が伝わっている。酒を好んで呑む人は特に狐に化かされやすいとされ、木を伐る音や大木が倒れる音を聞かせて人を惑わすという。実際に化かされた経験を持つ人もいたと語られる。狐に憑かれると空中を飛び回るような素振りを見せることさえあるといい、知らないうちに、とりわけ体の弱い人に憑きやすいとされた。福地にいた接骨医は指の脈を診ることで何が憑いているのかを見分け、憑いたものに応じて調合を変えたゴフという薬を飲ませると、憑き物が落ちたのだという。
また、晩秋のある晩、夜遊びの帰りだった男が、藁靴を履いてマントをまとった見慣れない男女の二人連れに出くわし、面白半分に後をついていったところ、集落のない川下のほうへ、さらに山のほうへと導かれ、山の奥まで来たところで灯りがふっと消えてしまったという話も伝えられている。
- 広まり方
- 1972年の『文化人類学研究会会報』および1980年の『民俗採訪』に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ