きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 高鍋町各地に伝わる狐にまつわる話の集成で、旅人や村人を化かして馳走を奪ったり、火や女性の姿で人を惑わせたりする。
- 細部
- 高鍋町には狐にまつわる話が数多く伝わる。修験者が昼寝中の狐を法螺貝で脅した仕返しに、突然日が暮れたように見せられ葬列や幽霊の幻影に追われたという話や、魚商いの若者が美しい娘に化けた狐と道具を交換させられ荷を奪われた話がある。1907年の国会議員選挙の運動中には、応援の医師が原っぱで化かされた例も記録されている。ほかにも、祭りや法要の帰りに娘の姿で現れて馳走を奪う、無縁墓の前で赤ん坊を抱いた女に化けて驚かせる、そば畑を延々と歩かせるなど手口は多彩で、知恵者の老人が化かし上手の狐を捕らえかけて以後は仲良くなったという逸話も伝わる。夜道に浮かぶ狐火は嫁入り行列にたとえられ、煙草の煙を嫌うため吸えば化かされないとも言われた。
- 広まり方
- 1999年刊行の『宮崎県史 別編 民俗』所収、矢口裕康「民俗表現の形態」の音声表現の項にまとめて記録されている。
- 地域
- 宮崎県高鍋町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ