きつねつきときゅうびのきつね
キツネ憑きと九尾の狐
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 熱に浮かされたように口走り食欲だけが旺盛になる憑きもので、九尾の狐と称する呪具で落とした。
- 細部
- 高森町のキツネツキは、病んでいるはずなのによく食べるのが目印とされた。狂乱の状態に陥り、熱病のようになってうわごとを言い、過去の苦しみや思いもよらないことを訴え出す。落とすには霊神の姿を用いる祈とうが行われ、九尾のキツネを身に付けさせれば離れるとも言われた。この九尾のキツネとは、馬の尾のような毛を二十本ほど束ねた十センチほどのもので、赤い金らんの布に包まれ、表に九尾の狐の尾と記されていたという。山に出る妖怪としてもキツネの名が挙がる。
- 広まり方
- 1988年刊『長野県史 民俗編 南信地方 仕事と行事』の祈とう師「つきもの」の項と、1989年刊『ことばと伝承』の妖怪の項に記録がある。
- 地域
- 長野県高森町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ