ほんじょのいなりにまつわるきつねつき
本所の稲荷にまつわる狐憑き
国内
未確認生物
- どんな話か
- 本所各地の稲荷社を舞台に、狐が人に取り憑いたり姿を見せたりしたという複数の言い伝え。
- 細部
- 本所の稲荷をめぐる記録には、狐が人に憑き、食欲や挙動が変わった話と、供え物に応じて姿を見せる話が並ぶ。富坂稲荷では、使いに出た小間使いが祠の前でうずくまり、顔つきが変わって大食いになった。家へ戻すと主家の妻、転居後は長女にも狐憑きが及び、加持祈祷や医者にかかっても正気には戻らなかった。文政5年の本所松井町では、コロリ流行中に発狂したようになった女房が伊勢神宮の祓いを恐れ、窓外へ手を出したところ倒れ、気がついた時には何も覚えていなかった。これらは『民族と歴史』(1922年)や『宮川舎漫筆』(1976年)に記録されている。一方、元禄期の本所小梅や三囲稲荷では、菓子などを供えると狐が姿を現した。
- 広まり方
- 『民族と歴史』(1922年)井上頼数の記録や『日本随筆大成』諸編に、時代の異なる複数の逸話が収められている。
- 地域
- 東京都墨田区
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ