しずおかしのきつねつきおとし
静岡市の狐憑き落とし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 両河内村には狐憑きの原因や症状、榛名様のお札やヒキメの祈祷といった落とし方まで、狐にまつわる俗信が数多く伝わっている。
- 細部
静岡市清水区の両河内村には、狐にまつわる俗信や体験談が数多く伝わっている。狐が憑くきっかけとしては、人知れず狐が小便をした水桶の水を飲んでしまったことや、鰹を持ち帰る途中で食べたさに憑かれたことなどが語られる。憑かれた人は人目を嫌い、食べ物を欲しがるが人前では口にせず、肩に乗って持ち主の食べ物を奪うために憑かれた人自身は痩せていくとも言われた。狐が憑いた者は本人には分からないはずの遠方の出来事を言い当てたり、狐自身の言葉で名乗ったり出来事を予告したりするといい、実際に近所の子どもの誕生や性別を当てた例や、婚礼の席を滅茶苦茶にしたと語った例、盗みに入って箪笥の引き出しに7週間閉じ込められたつらさを語った例なども伝わっている。
落とす方法としては、榛名様のお札を借りて枕元に祀る、禰宜が湯冷ましの祝詞をあげた大釜の湯をかける、真っ暗な中でヒキメ(ヒキミ)と呼ばれる弓弦を鳴らす祈祷を行う、丑三つ時に油揚げとろうそくを河原に流しに行く、山犬の歯を寝床の下に入れるなどの手段があったという。このほか、夜に屋根の上で魚を捕る音を立てていた狐を捕まえた話や、竹薮で馬肉を分け合う人影に化かされ続けた話、狐が胸元に来たので押さえて握りつぶしたという話なども語り継がれている。
- 広まり方
- 1955年の『民俗採訪』に載った國學院大學民俗学研究会「静岡県庵原郡両河内村」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ