しらかわのせっしょうせきをうんだびゃっこ
白河の殺生石を生んだ白狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 殺生石の由来となった白狐や、提灯の火を消して魚を奪う狐など、白河に伝わる狐話をまとめた話。
- 細部
庭に落ちていた死んだ雉を狐の落とし物だろうと食べてしまったところ、その夜のうちに屋敷の塀へ火をつけられたという仕返しの話が伝わる。鳥羽天皇の時代にはシナから渡ってきた白い狐が天皇の妾に化けていたが、祈祷によって正体を見破られ那須へ逃げ、山狩りの末に討たれてその血が黒く大きな石に固まった。この石の上を飛ぶ鳥は落ちて死ぬというので、源翁和尚が石を割ると三つに飛び散り、そのうちの一つが常在院に納められているという。
結婚式の帰り道、夜道を迎えに来た子供を狐だと思い込んで縛って背負って歩いたが、小便に行きたいと訴えるのを無視して進むうち、腰の煙草入れを落とされ、それを拾ううちに逃げられてしまった話も残る。卜伝山に棲む古狐は、土産を持ち帰る途中の男に娘の姿で近づいて風呂をすすめ、気づけば肥溜めにはめられていたという。魚釣りの帰りには狐がついてきて提灯の火を消して魚を奪おうとし、少し魚を分けてやるとやめたともいう。ヤナカヤグロウとタキノモリオマツという名の狐が人を化かし、ある男はオーフケナ、オーフケナと口走りながら川に入っていったと伝わる。
- 広まり方
- 1976年刊行『日本随筆大成第1期』(和田烏江)、1977年刊行『常民』(中央大学民俗研究会)、1989年刊行『番沢の民俗』(東京女子大学史学科民俗調査団)の三つの記録にまたがる。
- 地域
- 福島県白河市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ