しまだのいなりでおさまるきつねさわぎ
島田の稲荷で収まる狐騒ぎ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 新聞代の集金が決まった地点で減る怪異と、寺の住職が夜道で狐に化かされた話。いずれも稲荷を祀り直すと収まったという。
- 細部
島田市川根町には、狐にまつわる不思議な出来事が二つ伝わっている。ひとつは、新聞の集金人がある決まった地点を通ると、いつも集めたお金が少し足りなくなるという出来事が何度も続いたというもので、困った末にお稲荷様へお願いをしたところ、それ以後はお金が減ることがなくなったという。もうひとつは、ある寺の住職が檀家でもてなしを受けた帰り道、提灯が倒れて火が消えてしまい、灯りのないまま歩いても同じ道に何度も出てしまい、民家に火を求めても誰も応じてくれなかったという話である。
あきらめて歩き続けると狐の姿が見え、さらに歩かされたあげく寺に戻り着いたときには着物が脱げ、持っていたはずのお土産もなくなっていた。昼間になって提灯を見直すと爪の跡がついていたという。この寺では取りやめていた豊川稲荷の祭りを再び行うようにしたところ、こうした出来事は起こらなくなったと伝えられている。
- 広まり方
- 1991年刊『静岡県史 資料編25 民俗3』所収、吉川祐子「妖怪と民俗」に記録がある。
- 地域
- 静岡県島田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ