さどのふるぎつねつきとれいばいのじんつうりき
佐渡の古狐憑きと霊媒の神通力
国内
未確認生物
- どんな話か
- 藪を刈られた古狐が老婆に取り憑いて命を奪ったり、霊媒に憑いて神通力を授けたりしたという佐渡の狐憑き譚。
- 細部
佐渡のある老婆が突然木に登ろうとし、近所の人々が必死にけしかけていたことがあった。狐に憑かれた者は木に登らせて落ちれば狐が離れるといわれており、老婆は結局木に登れないまま、二、三日後に肺炎が悪化して亡くなってしまったという。棲み処の藪を刈られて行き場を失った古狐が老婆に取り憑いたのだと語られているが、狐ではなく狢の仕業だとする説もある。別の話では、霊媒を務めるどんどこ屋という女性に、上野の森に棲む野狐が憑いたとされ、畑仕事中に急に倒れ、家に戻ったときにはすでに神通力を身につけていたという。
さらに佐渡の狢と越後の狐が知恵比べをした昔話も伝わり、火事に化けた狐は見破られ、大名行列に化けた狢が見破られずに勝ったとも、狐がワラジに化けて船上へ化け比べを挑まれた末、海に投げ込まれて命を落としたともいわれる。
- 広まり方
- 『民俗』1955年掲載、阿部礼子「佐渡の憑きもの」と、『伝承文芸』2001年収録、國學院大學民俗文学研究会の畑野町昔話集による。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ