きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜行列車が鉄橋を渡る際に提灯を持った老人が現れる話や、尾藤塚前に立つ美人に声をかけると化かされる話。
- 細部
- 小山と足利を結ぶ両毛線の夜行列車が、思川に架かる鉄橋へ差しかかると、提灯を提げた老人の姿が線路の上に浮かび上がることがあった。慌ててブレーキをかけて確かめても誰もおらず、これは狸の仕業だとされている。さらに鉄橋を渡り終えて大きくカーブを切ると、今度は提灯の明かりがいくつも現れ、離れた場所から見ると線路の上を狐の嫁入りの火が揺れながら進んでいくのが見えたのだという。また別の話では、小雨の降る夜に尾藤塚の前で物思わしげに立つ女性がおり、そのまま通り過ぎれば何も起こらないものの、下心を出して声をかけてしまうと、その女はどこまでもついてくる。やがて気がつくと美人の姿は消えており、代わりに悪寒に襲われて2、3日は寝込むことになるといい、これも狐が人を化かしていたのだとされている。
- 広まり方
- いずれも1966年の『下野民俗』所収、嘉納恵一郎「忘れ柿(小山化かされの巻)」に記録されている。
- 地域
- 栃木県小山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ